POPOLLERをいじる
「まともなメンテでポップンがやりたいんじゃ・・・」という身内の願いを叶えるべく、一肌脱ぐことにしました。
なお、情報が多すぎて色んな意味で纏まらなそうなので、とりあえず現状一番良いと思える組み合わせを先に書いておきます。
■個人的ベストな組み合わせ(2025/5/18時点)
OBSA-SP-K (照光式押しボタン用スプリング 60g) + D2RV-G(押圧0.98N)
ちなみに強めに押す人にとっては全くベストではないのでご注意ください。
■購入したもの
名称 | 用途詳細 |
---|---|
POPOLLER | コントローラー本体 |
OBSA-100UMQ(旧型ランプホルダー)(ウェッジ球ランプ) ×9個 | 換装用純正ボタン |
ダイヤルテンションゲージ DITG-500P | ボタン押圧測定器 |
デジタルクッキングスケール KJ-222 | パーツ重量測定器 |
各種スイッチ(リンク割愛) | 押圧比較用 |
各種バネ(リンク割愛) | 押圧比較用 |
・スイッチ参考用画像
(右上のスイッチはHoneywell V15S05-EZ015-K03(gamo2で購入可能))
■メンテ要件
・ボタンを押した時に重く感じないこと(≠軽いこと)
・ボタンの端を押した時に反応すること
・連打が入力し易いこと(ボタン1つに対して両手で交互押しした際にある程度反応すること)
ここから先は情報量がエライことになってまして、とりあえず調査の雰囲気が分かる画像を置いておきます。
ちゃんと語ろうとすると物理に詳しい人の監修が必要になりそうなので、ざっくり分かったことを箇条書きします。(いつものスタイル)
■分かったこと
・DAOボタン付属の200gバネと三和電子ボタン付属の200gバネは長さが異なる(押圧は未検証)
・ドーム型パーツ(実際に押す部分、上下する部分)は三和電子の方が軽い(DAO 50.9g / 三和 45.3g)
・ドーム型パーツ内のプラ板が意外と重要な役目を担っている(強度というより押圧に関わってくる)
・イメージ的には、バネが重い場合はボタンが”重く”なり、スイッチが重い場合はボタンが”硬く”なる
・バネは基本的にドーム型パーツ(いわゆるボタン)を支えるためのもの。特殊な場合を除いて連打には影響しない。
ドーム型パーツを支えられるかどうかの境界が60g辺りとなっている。(20gバネ : ボタンが沈んだまま浮かない / 50gバネ : ボタンが半分浮く / 60gバネ : ボタンが浮く)
・スイッチの重さで連打のし易さが変わる。0.49N以下のスイッチについては戻る力が弱いので、少なくともポップンではスイッチの反発を利用した連打はほぼできない。(人間性能で頑張って連打するしかない)
かと言って1.96N以上のスイッチだと意外と連打のパフォーマンスが上がらない。
(どえらい人間性能のプレイヤーならスイッチの性能を引き出せるかもしれないけど、両手の交互押し速度の上限がBPM190の16分くらいの自分の場合はスイッチの性能を引き出せなかった。)
■試せていないこと(余程気が向かないと試さない)
・非純正ボタンを複数取り寄せて、パーツを組み合わせてキメラ化させた場合の押し心地の検証
・70g~90gバネをオーダーメイドして検証
(とあるブログで「CP 0.9-15-20」というバネが紹介されていて、試しに買ってみたら押圧400g↑のゴリラ用バネが届いて泣いた。最適やら何やら書いてたけど何をもって最適と判断したのか・・・ゴリラにとっては最適だが・・・)
・ハイスピードカメラを用いた検証(コスパ的にはVLOGCAM ZV-1一択らしい)
■2025/5/18での結論(費用度外視)
順位 | バネ | スイッチ | コメント |
---|---|---|---|
1位 | 60g | D2RV-G(0.98N) | 比較的ボタンが軽いにも関わらず連打が想像以上に入る。値段が高い(単価640円)のであまり話題にならないけど、かなりポテンシャルを感じるスイッチだった。ちなみにJLF-TRG-8YTH-SKという格ゲーのレバーに採用されたことがあるスイッチらしい(普通にゲーム用途での採用実績がある) |
2位 | 60g | V-10-1A4(0.98N) | 1位と殆ど差がない。連打性能だけ1位より劣っている。 |
3位 | 100g | VX-01-1A3(0.49N) | 連打が上2つより劣るが、押圧が2DXボタン並に軽いのがメリット。100gバネを使うからといって必ずしも押圧が上がるわけではない(ちゃんと語る場合は物理博士を呼ぶ必要あり)。サイレントの産卵地帯などを押す場合はこちらの組み合わせの方が優位になりそう。 |
連打参考用動画(騒音注意)
灰燼くらいなら余裕で間に合いそうな雰囲気