Inquiring mind -2nd phase-

雑記

お題 : 運指習得ロードマップを考察(永遠の下書きです)

運指習得において「皆伝取得までに運指習得が必要か」という観点は一旦横に置いておく。
(皆伝習得までならホムポジでもいけるという考え方があり、その考えを採用すると考察が終わってしまうため)

■同時押しを主軸とした運指習得
運指習得のし易さは同時押しの押し易さに比例すると思われる。
運指は基本的に「階段」と「同時押し」の2種類に分類される。(二重階段、二重トリルは例外として横に置いておく)
ホムポジ系の同時押しは比較的押し易く、左中3・右中5系の同時押しは非常に押し難い。

ホムポジ系に慣れてきたら、左2+3、右5+6の同時押しを覚えていくことになる。
個人的には先に左中2、右中6を覚えることを推奨する。
理由としては左中2、右中6を覚えることで、それを軸とした3~4個同時押し(※)の習得を進めることができるため。
※左手側 1+2+3 / 1+2+3+4 / 1+2+3+5 / 1+2+3+6 / 1+2+3+7 / 2+3+4 / 2+3+5 / 2+3+6 / 2+3+7 / 2+3+4+7 / 2+3+5+6 / 2+3+5+7 (記事化するときは画像を入れた方が良さげ)

左中2、右中6は多くの3~4個同時押しをカバーできるのがメリットだが、16分乱打には少し活かし辛い。
左手側 7 → 3 → 2 といった16分が来た場合は左親 → 薬 → 中で押せるが、2 → 3 → 7 を中 → 薬 → 親と押すのは厳しい。
白鍵から黒鍵の移動は可能でも、その逆は難しいということ(一方向しか対応できない、逆順が押せない)
補足 : ホムポジ系の同時押しの形をした16分乱打の場合は、基本的に双方向の対応が可能かと思われる。
補足2 : 同時押しの練習をする際は16分乱打に分解するというのも併せてやっておいた方が効率が良いと思われる。

この弱点をカバーするのが左小3、右小5となる。
これを覚えると黒鍵から白鍵への移動に対応できるようになる。慣れれば複数回往復(左手2 → 3 → 2 → 3・・・)が可能かと思われる。
加えて、押し辛い同時押しの一つである左 2+3+4+6 / 右 2+4+5+6 を親指抜きで対応できるようになる。
手を少し傾ける必要がある分、やや難度が高い。
また、運指判断の分岐が増えてしまうため、HSにバッファをもたせておかないと、どの指を出すべきか判断ができなくなりかえって下手になる可能性がある。

上記の練習だけでは押せない同時押しは 左 5+6+7 / 右 1+2+3 であり、ここで左中5、右中3を覚える必要がある。
(1+2+3+4、3+4+5+6、2+3+4+5、4+5+6+7 はここでは例外とする)
補足 : 1048式の形を使う場合もあるが、限定的なので一旦横に置いておく。
左中5、右中3を覚えることで、左 5+6+7 / 右 1+2+3 系の乱打が来た時に中指を滑りこませることができるようになる(押せる乱打のパターンが少し増える)

左小3、右小5と左中5、右中3のどちらを先に練習するかについて、現時点での見解だと左小3、右小5の方を先に練習した方が良い気がしている。
理由としては、これを覚えることで薬指北斗をしなくても幾つかの16分乱打が押せるようになるのと、一部の正規譜面で反復練習が可能であるため。(決まった場所で左 2 → 3 / 右 6 → 5 が降ってくる)
薬指北斗の癖がついた後に左小3、右小5を覚えるのは少し効率が悪い気がした。(実体験済み)
言うて、左中2、右中6を軸とした同時押しを練習する際に、左 5+6+7 / 右 1+2+3 も同時に練習することになるため、結局左小3、右小5の習得は後になりそう。


■階段を主軸とした運指習得
1234567、7654321 階段について、まずは左3・5・7 / 右1・3・5 を親指で取る練習からスタートする。(恐らくピアノでファからシの半音階を弾く場合に、ピアニストも同じ運指になるのでは)
速い階段に対応しづらいデメリットはあるが、折り返しには強い。

同時押し練習において左中2、右中6を覚えることで、折り返さない外向き階段(親指始動大階段) 左 7654321 / 右 1234567 で左3、右5を親指で押さなくても済むようになる。
先に左中2、右中6を覚えるメリットはここにもある。

折り返さない内向き階段(小指始動大階段) 左 1234567 / 右 7654321 は自分は満足にこなせないので、現時点で語れることはない。
小指をフル稼働(※)できるようになると、違った未来が見えてくる気がしないでもない。 ※左手 1 → 2 → 3を小→薬→小で押すことを指す。
幾つかのサイトでは左3、右5を中指で押しつつ階段を捌くという方法が解説されているが、少なくとも9か月練習した程度では全く実践投入できないくらいに難度が高い。
時間があるときにDP上級者や片手上級者がどれくらい左3、右5を使用しているかを調査したいところ。


■例外運指について
左 2+3+4+5、4+5+6+7 / 右 1+2+3+4、3+4+5+6 については自分は左中+薬+人親 / 右親+人+薬+中で対応している。
左中2、右中6を覚えれば、それを横にスライドするだけで、この形の4個同時押しを取れるようになる。

左 1+2+3+4、3+4+5+6 / 右 4+5+6+7、2+3+4+5 については自分は左小+薬+親+中 / 右中+親+薬+小で対応している。
大階段の左3・5・7 / 右1・3・5 を親指で取る練習をすることで、この形の4個同時押しを取れるようになる。


■上記習得後の課題について
・CN系譜面は一切考慮できていないので、別個で考察が必要そう。
・隣接皿用運指も一切考慮できていないので、考察が必要そう。(正規譜面で決め打ちになりがち)
・5個以上の同時押しに臨む際は左3中、右5中と向き合わないといけなそう。
・北斗の出しどころの考察が必要そう。(よくよく考えると人薬だけでなく、それ以外の指も北斗の対象になっている)
・とんでもなく速い階段ではベチャ押しが必要そう。(必要な場合は覚悟を決めて導入する。余計な美学は持ち込まない)
・2重階段は外向きは比較的マシ、内向きは小指をフル稼働できないとしんどそう。
・2重トリルは理屈が分かったところで指が動かなそう(SPの4+7→5+6トリル以上に困難な場合が多い)

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